ポルトガルななめ歩き
2003.05.13
●トマール●キリスト修道院


まるで要塞のような修道院。必見!

昨日一日悩みに悩んだ末、ファティマはあきらめトマールへ行くことに。
トマールには世界遺産に登録されている「キリスト修道院」がある。(あまりにも単純なネーミング・・・)
しかしどうもタイミングが悪い。バスで行こうとして、朝7時(早!)にREバスターミナルへ行ったのに予定していた便が無い。おまけに代りのバスは「ついさっき出た」。

仕方なく電車で行くことにしたが、バスターミナルからサンタ・アポローニャ駅まではすごく遠いのだ!(※'05現在、REターミナルが「ジャルディン・ズーロジコ」駅付近に引っ越したため、さらに遠くなっているはず)おまけに途中の地下鉄も、乗ろうとしたら目の前でドアが閉まるし・・・ファティマに行けという神のお告げか?

それでもあきらめずトマールへ。列車には運良く乗れた。サンタ・アポローニャから2時間程で到着。駅付近からも既に丘の上の城壁が見えている。緑豊かで、とても美しい町だ。

かなり日差しが強くなってきたので、ひいひい言いつつ坂を昇っていく。昇りだしてから10分程で城壁にたどり着いた。門をくぐり、右手に曲がると・・・お〜!!素晴らしく美しい「城」が。
実際はお城じゃなくて修道院だけど、要塞と言っていいようなガッチリした造り。数世紀に渡り増改築を繰り返した為、いろいろな様式がミックスされているそうで、どこの建築物にも例えようが無い、素晴らしい建物だ。

これよこれ〜!こういうのを見たかったのよ。やっぱり「ポルトガルのベネツィア」とかね、二番煎じじゃダメなのよ!この修道院は胸を張ってオススメできる、ぜひとも訪れて欲しい所。巨大すぎて中で迷っちゃったりしたけど、それが楽しくなってしまったくらい。壁が苔むして黄色になっていたり、時を経た石の色調がとても豊かだ。


進む度に違う様式が現れる。

ちなみにここで初めて日本人観光客の団体(と言っても数人のグループ)を見たわ!!なんか嬉しかった(笑)静かな環境で建物を楽しみたかったので、何組も他の客をやり過ごしてたら、しまいには建物の中で誰にも会わなくなってしまった〜。でも本当に居心地が良かったわー!

修道院を後にし、昼食を摂った後、町を散歩。公園のベンチに仰向けになって空を見上げる。緑がツヤツヤしてとてもきれい。いい町だなあ〜。陶器関連の町じゃないけど、ここならちょっと住みたいかも。1泊すれば良かったかな、と思いつつ町を後にした。
 

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