ポルトガルななめ歩き
2003.04.19
●リスボン(2)● ビッカ線に響く声

昨日は曇りがちだったけど、今日は快晴!実はポルトガル、4月頃が最も天候不安定。そういう意味でもGW旅行に不向き…
その上今日もストライキで美術館は休み〜。仕方ないので予定を繰り上げベレン地区に向かう。結果的にはこの日行っておいて良かったんだけどね。

ベレンまではコメルシオ広場から15番の市電を利用する。こちらはメジャーな観光地に行くためか2両続きの新型車両が多い。さすが新型?スイスイ走って30分ほどでベレンに到着。


最大の見所・ジェロニモス修道院。

巨大な修道院が快晴の青空に映えて、なんとも美しい。3ユーロ払って回廊に入る。なんだか装飾がゴチャゴチャしてて面白い!でも修復したてなのかやや白すぎ?古びた方が好きな人もいるかも。ねじりん棒の柱や、壁にくっついた顔、生き物、一つ一つみんな違う。面白くていっぱい写真撮ってしまった。ちゃんと撮れてるといいな(注:当時はフィルムカメラです!2021年5月追記)

修道院を出て、テージョ川の岸辺に向かう。ここには「発見のモニュメント」が建っている。いかにも開拓精神にあふれていて大好きなモニュメント。これ見たかったのよね〜。やっぱりデカイ!でもちょっと頑張れば足元には昇れるよん。


発見のモニュメント。
像の側に昇れるけど無理しないでね

その後、つぶれてるように見えるが営業している「民芸博物館」と、「パスティス・ベレン(後述)」と回り、さらにひたすら動く。あちこち撮影して回ったあと、ケーブルカーのビッカ線に向かった。特に地図載せないけど、結構広範囲で動いとります。割りと旅に出るとハイになってしまう性質なのね。なにしろ8時くらいまで明るいし。

その「ビッカ線」こそが今日のツボだった。急な坂道を昇る古びたケーブルカーで、洗濯物や植木鉢が並ぶ庶民的な地区にある。路線沿いの階段は住民の憩いの場。

電球が灯る車内で発車を待っていると、外の子供たちの声やラジオの音が構内に反響して降ってくる。ケーブルカーの歪んだガラス越しには家々の間の狭い空。雲がどんどん流れていく。
その時の音を録音して、バックに流せたら良かったと思うくらい。

何か夢幻に近いような感覚を味わえたので、もし停車中、誰もいない間に早めに乗り込めたら耳を澄ませてみてね。上から見下ろす風景もきれいなので、ぜひ天気のいい日に乗って欲しいな。

●今日のお食事● ※毎回は載せませんが


こちらも有名店。「パスティス・ベレン」。


ナッタ。いわゆるエッグタルトですね〜

ベレンに行ったら誰もが立ち寄るであろう有名店。でも正直、私にはこのナッタ、お品が良すぎたかも〜。おいしいのよ、勿論。皮がここまで薄くパリッとしてるのは、確かに他に無かった。でももっと甘くてもいいような〜。上に好みで粉砂糖とシナモンパウダー振りかけるので調整できるんだけど、どーも物足りないっす。後でコラムとかにも書くけど、私は「オヴォシュ・モーレシュ」ってお菓子が一番好きでしたわ。
 

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