ポルトガルななめ歩き
2003.04.25
●リスボン(6)● ファド

昼間、Fumiちゃんとシントラに行った。リスボンからは列車で1時間程度、美しいと評判の町なんだけど、大大大暴風雨!!!リスボンで小雨程度だったのでなんとかなるだろうと思ったら、えらいことに。見所が山の上にあるので、天候が麓より悪かったのね・・・。


宮殿の真下にいるのに建物が見えない〜っ!

シントラは絶対晴れた日に行ったほうがいいよ〜!何も見れないよ〜!
もし天候が不安定な時期に無理して行くなら、ぜひレインコートの持参をおすすめ。Fumiちゃんは傘しか持ってなくてずぶぬれになっていた・・・。おまけになんか駅前がしょぼいのよ。まるで風景に合わない中華料理屋とかあるし〜。

早々に退散してリスボンへ戻り、ネットで知りあった別の日本人女性のNさんと3人で会うことに。Nさんはもう長いことリスボンにお住まいの方で、わざわざロシオ駅まで車で私たちを迎えにきてくれた。
今までもろ「旅行者」って感じで移動してたのに、いきなり車でリスボン移動。いや〜、やっぱり生活してる方に案内してもらうと違うわ〜!カフェに夕食、穴場を紹介していただいて、更にファドを聴きに行くことになった。

実はそれまでファドは別に行かなくてもいいか、って思ってたのね。夜遅くなってしまうので、帰りをどうするかという不安もあったし。それに「水星人」の私としては「夜」と「酒」は禁物やねん!!(しかし「酒」は好きなんだけど〜)

でも行ってみて大正解!予想以上にすばらしかった。行ったのは「O Faia(オ・ファイア)」という店。ドリンクのみのミニマム・チャージで17.5ユーロなんだけど、なぜか私たちは3人でも2人ぶんしか取られなかった。Nさんの顔パス???


最後に登場した「ひばりちゃん」。

特にすばらしかったのが、最後に登場した、言うなれば「美空ひばり」クラス?の女性。実を言うとその前に登場した男女2人の歌を聴いてる時は「やっぱ、こんなもんかい〜」だったのよ。
でも彼女の歌を聴いて、本当に「来てよかった!」と思ってしまった。

ファドってしめっぽいのかと思ってたら違うのね〜!のびやかさあり、たくましさあり、やっぱり歌って人を楽しませてくれるものなんだ、ってあらためて実感。日本で聴く音楽って純粋に「酔わせてくれる」ものってあんまりなくない?

ファドの店もたくさんあって、中には地元の人が歌ってタダ、っていうような所もあるみたい。そういう所もそれはそれで楽しいと思うし、なかには「言葉がわかんないんだから、うまい下手なんて日本人にはわからないのでは?」という意見もあるけど、私はせっかくならある程度のお店に行ったほうがいいかも・・・と思う。
とは言え、私も「ひばりちゃん」の歌聴くまでは、「うまい下手なんてわからないだろう」っておんなじこと考えてたのよ。しかし!わかります(笑)。

本当にこういう機会を与えてくれたNさんには感謝!昼と夜でずいぶん違う一日だったけど、密度の濃い日になったわ〜。
 

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