ポルトガルななめ歩き
2003.05.04
●エストレモス(3)● 羊飼いのおじさん

今日もとことんやることがないので、試しにミサに参加してみた。というか教会を見学してたら出る機会を逸してしまったのよね。仏教徒?としてはこっそり端っこにいたつもりが、どんどん人が増えてきて、気づいたらど真ん中!途中で「ワシ信者じゃありません」とも言えず、最後に周りの人とホッペくっつけあう所までやってしまった〜!

昼過ぎ、結局行く先は緑の野原。城壁の外まで行ってみるかと歩き出すと、バイクの男がずっと追いかけてくる。なんかコワイ〜!私の真横で止まって何か話しかけてくるんだけど、言葉がわからないつーの。もしかしたら「遠くまで行くなら乗せてくよ」と言ってるのかもしれないけど、私ゃただ散歩がしたいのっつ!他にすることないんだもん!お願いだからゆっくり散歩くらいさせてくれ〜!!!

男をまいて、仕方なく城壁へ戻ると羊の群れと羊飼いを発見。写真撮りたい〜!けど、同じ場所に3日目ともなるとカメラ持ち歩いてないのよね。でもルドンドで「ポルトガルの田舎では一度見かけたオッサンは、一時間たっても同じ場所にいる」ということを学習したので、ホテルの部屋まで取りに帰ってみた。部屋で休憩した後、野原まで帰ってみると、やっぱり羊飼いのお爺さんはそこにいたのだった(笑)。

羊達も橋の手前の撮りやすいとこに群れてくれている。気づいたら8枚もヒツジばっかり撮ってしまった!昔トルコで同じことして、トルコ人に「なんで羊なんか撮る?」って言われたなあ・・・。(※デジカメでは撮ってません〜なので写真ナシ、ごめん。)

羊飼いと近所の別のオッサンと私、3人並んでの〜んびり羊をながめる。時々近所の家からボケてしまった婆さんが「★※◎▲×〜!!」とかわめき散らしながらホウキを振り回して去っていく。それ見て3人で大笑い。

そのうちマヌケな羊2頭が群れからはぐれて道路に飛びだして行ってしまった。ここで羊飼いは熟練の技を披露。持ってた杖をポーンと見事羊の直前に落したのよ。驚いた羊はUターン、ちゃんと群れに帰ってきた。あの杖はこういう風にも使うのねん。

夕方になり、丘の下へ徐々に羊を移動させた後、最後に羊飼いが杖を振り上げ何ごとかさけんだ。すると羊が一気に走り出す!道の先にはガレージみたいな畜舎があって、お婆さんがドアを開けてスタンバイ。ちゃんと全ての羊がすごい勢いでその中に吸い込まれて行ってしまった。すごいわ〜!!!

お爺さんとお婆さん、二人してニコニコしながら「他にも動物いるよ〜」とブタさんやら馬さんやらいろいろ畜舎を見せてくれた。「アマニャン!」って別れたけれど、明日はルドンドに戻っちゃうからもう会えない。ちょっとウルウル・・・。今日はお散歩しただけだけど、なんだか楽しい一日だったわ。

 

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